地下神殿
春日部の地下神殿、首都圏外郭放水路へ行ってきました。
綾瀬川と江戸川の間を流れるいくつかの小さな川の氾濫水を、事前にプールし、江戸川に放流することで、下流域の水害を防ぐというこの放水路。
今年だけですでに3度稼働させたとか。
空間に巨大な柱が林立する様から、地下神殿と呼ばれているこの場所ですが、埼玉にあることだけしか知らず、春日部にあることがわかって、コロナ禍対策を取ったうえで、行ってきました。
バイクで行ったわけではありませんが、距離的に都内や、関東圏から訪問は、ちょうどいいかも。
すでに秋となっていますが、地下に入ることから、夏場の避暑としても、なかなかの冷え具合です。
地表が21~24℃ぐらいだったにもかかわらず、地下に降りるとひんやりとして、人によっては寒がっていたほど。
二輪車専用駐車場は、ありませんでしたが、ライダーにとっては、涼しいところは聖地でしょう。
冬も当然、普通の人よりも厚着となりますから、防寒などは、問題ないでしょう。
ライディングブーツではなく、貸してもらえる長靴での見学(インペラ見学コースの場合)となりますので、ウェアが邪魔になったり、汚れたりすることもありません。
場所は、県立庄和高校の近く。
新4号バイパスと国道16号の交差する場所の近く、といえばわかりやすいかもしれません。
呼び名の通り、地下の施設なので、表に顔を出している部分は少なく、なかなか、わかりづらい。
HPでも、細かく案内図を出しているほど、辺鄙なところにあります。
インペラ見学ツアー
参加したのは、全110分ものインペラ見学ツアー。
立坑に加えて、放水路(神殿部分)とさらにその奥のインペラ部分を見学するツアーです。
インペラとは、液体や気体を流したり、動かすための羽根車です。
取り付けられた飛行機や船などを前進させるためのプロペラと形状はほぼ同じです。
他にも3種類ほどあり、安価で短時間のものもあります。
開催頻度は、コースによって違うようです。
見学するコースによっては、40cmほどの水深がある場所に入っていきます(前述のように、濡れよけの長靴は貸してもらえます)。
龍Q館?
たどりついたのが、龍Q館なんですが、Q?
どうも公募で決まった名前らしいのですが、QはAQUAから来ているそうで、どうしても、序・破・Qの”Q”のほうが先に思い浮かびます。
頭の中をEVAを飾った数々の音楽が流れていきます。
インペラのこと、シン・インペラって言っていいかな?
見学開始
最初に龍Q館の3階で施設全体の概要と、コントロールルームの説明。
入口まで戻って、長靴とヘルメットの装着。
敷地内にある第5立坑(1から4までは、敷地外。深さ70m x 直径10mの縦穴。中小川からの水を一旦プールする)に一瞬入り、そのあと、調圧水槽=地下神殿へ。
立坑は、降りずに、地上から5メートルほど下がった展望エリアから見るのみで、余計に高さを感じる。
歩いて降りると言うのがあったら、ゾッとしましたけれど。
やたら、ゴーっという音が不定期に聞こえる。
なんか、稼働させるような話は聞いていなかったけれど、と思っていたら、地上のスケートボードの音だった。
緊張させるなよ。
地下神殿への入り口は、地下鉄の入口みたいな形をして、地上のサッカーグラウンドの端に鎮座。
120段ほどの階段は、辛いものではないが、足にあっていない長靴と、social distanceを守って、周りに合わせて降りるのが実はつらい。
AKIRAで、敷島大佐が地下貯蔵庫まで降りていくエレベーターや、
AKIRA(dアニメストア)Evangelion :破で、マリが弐号機と地下へ降りていくエレベーター(着替えているところね)よりも
映画「SPRIGGAN」で、箱舟が登場するシーンをなぜか思い出してしまったぞ。
*Prime Videoでは、見られないんですね…
*Netflixに入っていないのですが、SPRIGGANをやるみたいですね。
漫画の原作や、劇場用アニメ第1作から、イメージがそれなければ、と深く望みます。
降り立ってみると、巨大な柱の足元にいる自分達の小ささを実感。
映画、ドラマのワンシーンにいるような感覚がある。
写真で見ると柱などがかなり白く見えていたが、濡れていたせいか、全体的に茶色く見えた。
グレーでもない。
10分ほど、撮影のフリータイムがあって、いよいよインペラ部分へ進行。
江戸川への放流口に近づくこととなり、水の動きとしては、下流部分。
神殿部分から、江戸川へ水を送り出すのが、前述のインペラ、となります。
インペラ下は、深さ40cmほど水深のあるエリアであり、そこに入っていくための長靴だったわけで。
モーター部分は、そのエリアから逆であり、、動いている状態は、さすがに見学することができなかったのですが、案内してくれた女性3名も、このインペラが自慢なのか、割と長時間、撮影と説明時間をとっておりました。
以上で、見学は終わりとなります。階段を上り、龍Q館へ着替えに戻って終了。
計110分のツアーでした。
体力的にもきついものではなく、ツーリングの帰り道の負荷となることはないでしょう。
巨大建造物、工場萌え系の方にとっては、特におすすめです。
あまり小さなお子さんは同行できない点にはご注意ください。
お問い合わせやリクエストなどがございましたら、お気軽にどうぞ。
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