2021 もてぎ7時間耐久ロードレース:もて耐 3時間耐久レース参戦記その1

レインタイヤが決め手だった Racer
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レースを走り終えて

おかげさまで、8月21日(土曜日)モテギ耐久ロードレースを無事に終えることができました。

7時間耐久が、土:予選、日:決勝となるのに比べ、7時間向け予選の後、3時間向け予選を行い、午後決勝という形になります。

第二ライダーとして、予選に臨んだのですが、結果は、惨憺たるもので、第一ライダーの足を引っ張るものでした。

と言うのも、予選のタイムは、第一および第二ライダーの予選ベストタイムの合計値を適用するためです。

結果、25台数中、19位というスターティンググリッドでした。

この決断が、どう言う結果をもたらすのか?

前回、G310 Trophyレースで、ともに戦ったMT君、もてローで組んでいるMYさんと、計3名でのレースですが、7月に行われたG310 Trophyでは、私がスタートライダーだったので、MT君に、スタートライダーを託します。

彼は、ピットクルーとして、何年も従事しているので、スタート進行など、開始前のプロセスは完璧に把握しています。

ル・マン式スタートや、それにかかるサイティングラップ(スタートグリッドにつくために、コースを1周してくること。)などを問題なくこなしていきます。

7時間耐久は、出走台数も多いため、そのスタートを2回に分けて、行いますが、3時間耐久は、25台なので、一度にスタートとなります。

スタート前に、全車が並び、フォトセッションがお祭りのように行われます。

レース中、一番賑やかな瞬間。この位置で、マシンを後ろから保持します。

プロのレースでは、レースクイーンが登場するタイミングですね。

レース車なので、サイドスタンドは取り外され、バイクを保持する人員が必要ですが、私がそれを担当します。

そして、ウォームアップラップ開始1分前、私がエンジンに火を入れて、スタートを待ちます。

これは、いわばスタートの練習のようなもの。

ライダーが走ってきて、マシンに飛び乗り、スタートする練習です。

そのまま1周を走り、再度グリッドに戻ってきます。そして、本当のスタートを待ちます。

決勝スタート

レースアナウンサーがカウントダウンを行い、”0”の掛け声と同時に、コースオフィッシャルが日照旗を振り降ろし、スタートが切られます。

ライダーがコースの反対側から、ダッシュしてきます。

勢い余って、ライダーがマシンに乗る折に、支えている人が蹴られることもあります。

それを回避する一方、MT君は、クラッチをミートさせ、スムーズなスタート。

サスペンションとタイヤに悩む私に比べて、のぼり調子のMT君は、何台かを抜き、順位を上げて、走り出します。

予想どころではない大雨

決勝の3時間の後半に降雨、との予想がありましたが、実は開始前より、ぽつぽつと来ており、天気予報と全然違う、とピット内で、レインタイヤの準備を始めます。(どうも、天気予報が出していた雨予報とは違う雲だったようです。)

ホイールだけは私の所有品。譲ってもらったレインタイヤと、借り物のブレーキローター。

レインタイヤは、セットで68000円以上(税込み)となかなか高価な出費となることで悩んでいましたが、Trophyで使ったレインタイヤの中古品をもらい受けています。

9周目:MT君のベストラップを記録する一方で、雨脚が強まります。

他のチームも、ほぼこのタイミングで、ベストラップを出していたようですが、傘を指さなくてはならないレベルの雨脚となり、その後は、ペースダウンを余儀なくされます。

予定の16周を終える直前、チームはレインタイヤ装着を決断、ピットサインを出します。

MT君の走行中に、先行する上位グループから6台ほどがピットに入り、13位にジャンプアップしての帰還です。

しかし、レインタイヤに交換するものの、彼らのペースが上がりません。

また、一部のチームは、雨の影響が少ないものと考え、あるいはレインタイヤを所持していない事情から、通常のドライタイヤでペースを落として走り続けています。

さらにレースを左右する決断

事前の計算では、スタートから彼と、私の2名分で90分間無給油で走れる見込みでしたが、思いのほか、ガソリン消費が進んでおり、急遽ガソリン給油も決断。

最後までガソリン給油には悩まされます。

ここで、会社の後輩のS君が、ガソリンマンとしての出番です。

1度に、この携行缶1個、5リットルまでしか給油出来ないため、燃費に基づいて、レースを計算します。

ガソリン給油は、貸し出された5リットル携行缶を利用し、もう1名が消火器を保持する必要があります。

ガソリン給油時には、我々のG310Rクラスでは、2分間のピットストップが必要ですが、すでにタイヤ交換に時間を掛けているので、給油後の”待ち”時間は必要ありません。

とは言っても、すばらしいピット作業で、タイヤ交換は2分ほどで、問題なく終わっていたんですけどね。

まだまだ雨は強く、長く

そして、日常でこの雨量でのバイク乗車は危険かも、と思われるような雨脚の中、私の持ち時間45分(16周)が始まりました。

譲り受けたレインタイヤは、そのグリップは定評があるのですが、車体を傾けた状態での急激なアクセル操作や、ブレーキングは禁物。

要は基本を忠実に、無理しないということの繰り返しです。

初めてのタイヤと、サスペンション(実は決勝前に、硬めに調整。MT君の好調さは、これも起因していたのでしょうか)の様子を見ます。

ピットを出て、2周目に3:12と数字の上では、ひどいものでしたが...

しかし、通常のラジアルタイヤ並みのことができるのを確認できると、あとは、ペースアップのみ。

正直言って、このタイヤなら怖くない、通常以上のことができると感じて走りました。

とは言うものの、ベストラップは2:51でしたから、タイムとしては、やっぱり伸びていないけれども、他のチームが、いまだタイヤ交換や、セッティングに悩んでいる時間帯に、順位をあげていきます。

持ち時間の45分間に、抜かれることはほぼなく、5つほど順位をあげて、第3ライダーのMYさんにマシンをたくします。

上位チームとの絡みがなく、1~2周ごとに中位チームを空いて行くことが出来たためです。

残り1時間

MT君が、18位から13位へ、私が8位に、そしてMYさんの走行中には、他チームのピットインなどにもより、最高位は一時6位まであがりました。

これは7位時点。3桁ゼッケンは表示できないので、97番と表示されているところ。

この時点で、約2時間経過。雨雲のせいで、すでにコースは暗く感じます。

レーサーとなっているので、マシンからは、照明は取り外されています。

コースを照らす大型照明機器の明かりがやけに眩しく見えます。

スモークシールドしか持っていない自分の用意不足が恨めしい。

残り1時間、ここから、更なる決断と、どんでん返しが待っていましたが、それは、後編でお伝えいたします。

お問い合わせやリクエストなどがございましたら、お気軽にどうぞ。

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